2014/05/09

カササギ

4月の上旬、JR南荒尾駅前広場の桜の木のてっぺん近くに球形の鳥の巣を見つけました。
しばらく眺めていると、巣の中から、白黒ツートンのカササギが現れ、飛びたっていきました。
 
インターネットや鳥類図鑑で調べてみると、カササギの生息地はヨーロッパ・北西アフリカ・アラビア半島南西部・アジア中緯度地域など広い範囲に分布していますが、
日本国内の生息地は佐賀県の有明海側を中心とした地域に限定されていました。

そのため、分布が局地的であることから生息地の一部は大正12年に生息地を定めた
国の天然記念物に指定されました。
そして昭和40年には佐賀県の県鳥にもなっています。

現在では筑紫平野を中心として福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県の各県で
留鳥として見られており、北海道やその他の地域でも繁殖が確認されています。
絶滅が危惧されている野生の動植物がある一方で、カササギは分布を広げているようです。
 
1月から6月が繁殖期(産卵期は3月、4月)だそうです。
巣の中は見えないので、ヒナがいるかどうかは定かではありませんが、
つがいのカササギが、頻繁に巣を出入りし、餌を運んでいるように見えました。
子育て真っ最中というところでしょうか。
ヒナが大きくなり、無事に巣立っていけばいいですね。心より祈る次第です。