月1日に鹿児島県内の木造住宅ではトップクラスの実績を持つ「ヤマサハウス」主催の住まいづくりセミナーに参加してきました。
午前中はヤマサハウス最新のモデルハウスを見学し、午後からは有名な建築家や専門家の方達を交えてのパネルディスカッションを聞く事ができました。
ヤマサハウスでは、「鹿児島の気候風土・地域性をとらえた住まいづくり」に日々取組み、常に向上させようという熱意や探究心がとても強く感じられ、住まいづくりの同業者として心を打たれました。
鹿児島の気候風土の特徴としては、①蒸暑地域である、②冬は寒い、③桜島の降灰を考慮する、という3つが挙げられるそうです。
①はもちろんですが、②についても、熊本と同じように鹿児島も冬は寒く、「夏の暑さ、冬の寒さ」を考えた「住まいの断熱基準」を考える必要があるとの事です。
専門家の方からは、特に九州の冬は東北地方と同じくらい冷え込むこともあるため、九州における断熱基準より、東北地域の断熱基準に合わせて計画することが望ましいとの事でした。
すでに当社でもこの東北地方の断熱基準には早くから取り組んでいるのですが、熊本の住まいづくりにおいて、改めて高い断熱性能の必要性を感じました。
③の降灰については、灰が降る日は洗濯物が外に干せないため、室内物干し場を計画するなど、環境に合わせた生活提案が印象的でした。
熊本では黄砂やPM2.5だけでなく、現在は阿蘇山の降灰も懸念されていますのでとても参考になりました。
専門家の方達は「日本の家はどこまで人のためにできるのか」というテーマで日々研究しているそうです。
私達も「熊本の木の住まいはどこまでお客様のためにできるのか」を考え、これからも努力していきたいと思います。
設計監理部 大家