2015/03/18

本物志向

2月27日にお引渡しをさせていただきましたお客様のこだわりで本物の「琉球畳」を使用させていただきました。
琉球畳は普通の畳と違い、縁がなく大きさも通常の半分のサイズで正方形になっています。普通の畳に比べて畳表の目が細かいのが特徴です。 
本来は名前の通り強度のある沖縄で生産されたイグサを使用して作られます。ですが最近では普通の畳表を使用した縁なしの正方形の畳も琉球畳と呼ばれることが多くなりました。
※本来は「坊主畳」や「野郎畳」と呼ばれます・・・
これには困惑している畳業者さんもいるようです。琉球畳に使用される琉球表は大きく3つに分類されています!
①純国産:大分県国東半島で生産された七島イグサで畳表は大分にて製織
②半国産:熊本県で中国産の七島イグサを製織 熊本産琉球畳として流通
③中国製:中国産の七島イグサを使用し製織も中国にて行う
お客様のお宅は新産住拓らしく国産にこだわった大分県の七島イグサを使用した琉球畳になっています!
七島イグサは350年の歴史があり非常に丈夫なことから柔道場の畳として利用されてきました。
今では大分県に約10件の生産農家があるだけの希少価値の高い作物で大分県全体の生産量で畳にして約4000枚程度分しかとれません・・・
国産の琉球表は断面が三角になっているイグサを二つに分けて編んでいるので新しい畳表は表面がザラザラとしていて少し毛羽たっています。月日が経つにつれ柔らかくなっていきます。
本物かどうかを見分けるポイントのひとつになります。
そして最大の特徴は機械織りではなく全て手織りの作業で造られるため1農家さんで1日2畳程度しか作れません。それほど手間をかけている貴重なものなのです。
今回このような貴重な「本物」の琉球畳に出会えて嬉しく思います!





営業部  中村 敏文